企業を悩ます「ネット炎上」 発生から消火まで「防災訓練」プログラムを体験取材

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怖い「まとめサイト」と「プロのブロガー」が登場すると......

   第2ステージの「拡散」に入ると、書き込みが洪水のように増える。フォロワーが多くいるブロガーたちが参加し、ネズミ算式に広めていく。文字どおりの「炎上」だ。

   問題投稿を発見した後に、その危険度をどう分析し、どう判断しますか――。第2ステージの、別井さんの質問に記者はこう答えた。

「まず、その内容が事実かどうか確かめます。そして投稿者は誰かを突きとめるべきだと思います」

   別井さんは、「そのとおりです。投稿内容がかなり事実なら、会社の不祥事になりますし、ウソ八百だったら、それはそれで危険な事態です。その内容を分析して、どのくらいの影響が出そうか判断しなくてはいけません」と説明。その判断のタイミングにも注意すべきと、付け加えた。

まとめサイトが登場(画像は、デモ画面)
まとめサイトが登場(画像は、デモ画面)

   第3ステージの「集約」では騒ぎを聞きつけて、「まとめサイト」と「プロのブロガー」といった「怖い存在」が参入してくる。

   まとめサイトは、炎上中の話題をグーグル上で検索上位にいくよう、テーマを決めて見出し風にまとめあげる。今回の騒ぎでは、社員の投稿を元に「『炎上中』膨大な残業時間のブラック企業社員」と紹介したり、「ブラック企業社員の愚痴がもたらす炎上 残業リスクを洗い出そう」と呼びかけたりする。

   一方、プロのブロガーは、自身のブログのアクセス数が多いほど稼ぎになるから、炎上騒ぎにはすぐ飛びつく。別井さんはこう語る。

「彼らは、自分のブログをトレンドブログと呼び、数多くのフォロワーを持っています。たとえば弁護士が『会社への不満からの『残業リスト漏洩』で問題になる守秘義務違反とは?』といった切り口で書き、アクセス数を増やして検索の上位にいくようにするのです」
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