就職サイト「キャリタス」を運営しているディスコによると、就職説明会が解禁となった2018年3月1日時点での来春入社予定の就活生(現大学3年生と大学院1年生)の内定率は8.0%だった。
前回行われた2月調査では、就活生はインターンシップに参加した企業を中心に実質的な本選考を受験。内定を出した企業の62.7%がインターンシップに参加した学生だった。
コンサル、ITなどが早期に内定出す
2019年春に入社予定の大学生・院生の内定率は、18年2月調査(4.6%)から3.4ポイント上昇。17年3月よりも2ポイント上回った。優秀な人材を確保するため、企業が早め早めに内定を出していく傾向が強まっているようすがうかがえる。
ただ、内定を取得した就活生の9割が、その後も就職活動を継続しており、インターンシップの参加で得た内定を足がかりに、さらに目標とする企業や職種を目指して活動しているようだ。
すでに内定が出ている業界について、ディスコは3月8日、J‐CASTニュース会社ウォッチ編集部の取材に、「コンサルティング、ITやインターネットサービスの会社が多いです。とくにコンサルには外資系もあるため、早期に選考を行い、内定を出しています」と話した。
また、全産業で人手不足感が強いなか、IT業界は「事業の裾野が広いことから、中途採用も含め人手不足感が他業界よりも強い」という。
一方で、就活生のあいだで「働き方」についての関心が高まっていることに伴い、サービスや流通業界といった「平日が休みで土日は仕事」という業界は敬遠される傾向にあるとしている。
なお調査は、3月1日~6日にインターネットで実施。現在の大学3年生と大学院1年生の1258人から回答を得た。