売上高トップの「平成観光」って......
「平成」を冠する企業を産業別でみると、最多はサービス業の372社(構成比29.2%)。次いで、建設業が334社(26.3%)で、この2つの産業で全体の半数以上を占めた。不動産業192社(15.1%)、製造業99社(7.8%)、運輸業が75社(5.9%)と続く。
業種別で最も多かったのは、総合工事業の156社(構成比12.2%)。次いで、不動産取引業の141社(11.1%)で、全体的に建設関連が上位を占めた。その一方で、病院や歯科診療所など(65社、5.1%)や福祉施設や介護事業など(41社、3.2%)、また「平成」に入って開校した大学や幼稚園、専門学校などが目立つ、学校教育(16社、1.2%)など、地方の基幹産業や少子高齢化といった時代のキーワードになる企業が上位だった。
さらに、「平成」を冠する企業の売上高トップは、岐阜県で最大手のパチンコチェーン「平成観光」(岐阜県多治見市)の1163億円。同社は元号が「平成」に変わった元年(1989年)1月8日の翌9日に設立されたという。
2位は、北関東でパチンコ店を展開する「平成興業」(茨城県ひたちなか市)の532億円。3位は心臓カテーテル治療では国内トップレベルの治療実績を誇る小倉記念病院が運営する一般財団法人「平成紫川会」(北九州市小倉北区)の256億円。4位は「帝京平成大学」(東京都豊島区)の165億円。5位は住宅建築・リフォーム、不動産分譲を手がける「平成建設」(静岡県沼津市)の141億円と続いた。ちなみに、全国に「平成建設」は49社ある。