ヤフーが、2018年3月に応募をはじめた「エンジニアスペシャリストコース」と呼ばれる技術職の新卒採用に、初年度で650万以上の年収を提示している。
初年度の年収には賞与と月45時間相当分の固定時間外手当が含まれているものの、就業経験のない新卒者の初年度年収としては破格。トップクラスのエンジニアを確保する狙いがある。
応募条件に、起業経験やアプリのダウンロード100万以上......
ヤフーのエンジニアコースの新卒採用は、初年度年収が425万~540万円(賞与、固定時間外手当を含み、高卒、大卒などで分かれる)と、他の企業の初年度年収よりも高めに設定している。同社はこれとは別に、新たに「エンジニアスペシャリストコース」を設けた。
J‐CASTニュース会社ウォッチ編集部が3月6日、ヤフーに導入の理由を聞くと、「より優秀な人材を確保するため」と話した。
エンジニアスペシャリストコースは、ウェブサービス・プラットフォーム開発とデータプラットフォーム&サイエンス領域、インフラ、セキュリティ―― の4コースの幅広い技術領域に対して、エンジニアリングに付随する起業経験や技術書の執筆経験、自身が開発したアプリのダウンロード数で100万以上あることや、言語処理や音声・画像処理、データベースなどの学問分野におけるトップカンファレンスでの論文発表の経験があることなどのいずれかに該当する実績をもつ人が対象。応募のハードルは低くない。
また、既卒者も応募できるが、就業経験がないことが条件。ただし、応募時に30歳以下であれば、就業経験があっても可。