2018年2月27日、米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長の発言に注目が集まった。米下院金融委員会での議会証言で、パウエル議長は米国の景気やインフレ見通しに強気な見方を示し、「さらなる漸進的な利上げ」を表明。市場はこの発言をややタカ派的と受け取り、利上げペースの加速に備える動きを示した。
米10年国債利回りが一時2.9%台の水準まで上がると、ドル買いが優勢となり、1ドル107円前半だったドル円相場は107円後半にまで上昇。その半面、米株式市場では金利上昇に対する警戒感から、ダウ工業株30種平均が急落した。
その一方で、日本銀行の黒田東彦総裁がゼロ金利政策の出口戦略の時期を2019年度頃と示唆するとドル売りに傾き、1ドル105円25銭まで反落した。
下げトレンドの維持を確認。売り増しを検討する早稲田大の惟光。無理せず静観した明治大のWR。慶応大の石油王は果敢に攻めたものの、予想外に売り圧力が弱く......
下げトレンドの維持を確認 売り増しを検討(早稲田)
2月27日(火)
売りで100ドルの保有建玉を保有。このところ値動きが乏しく、大きな実線が伴わないローソク足が多い。したがってポジションに手を加えることはなかった。2月13日から15日にかけて、大きく値が下がったため、日足チャートの移動平均線から、ローソク足が大きく離れてしまった。それもあって、行き過ぎた値の調整という意味でも数日は変化の乏しい日が続いていることは仕方がない。
3月3日(土)
前日の金曜日は、長い下ヒゲを付ける形(長いヒゲの出現は、ひとつのトレンドが終わり、新しいトレンドに移行するポイントを示す。たとえば陽線で長い下ヒゲを付けた場合、相場が大底をつけた可能性があることを示唆している)で終わった。
安値は2月16日の直近の最安値である105.537円を下回り、105.238円となった。2月28日、3月1日、2日と強い陰線を残しながら下げのトレンドが形成された。先週は一時的にボックス相場が形成されていたものの、2月13日から15日にかけて見られた、3日連続の強い陰線が再び見られた。したがって先週よりは安心して売りポジションを持ち続けることができていると判断した。
今週は、下げトレンドの持続が確認できた。ラインチャートの週足を開いてみると、2017年4月9日と17年9月3日の値がサポート線となり、107円70銭から114円の間にかけて大きなボックス相場を形成してきた。しかし、ボックス相場のサポート線を割り、16年11月のトランプ相場によって急上昇した山を折り返すような形になりつつある。一度サポート線を抜けたトレンドは、勢いに拍車がかかるものだ。一時的に値が反発し上がったところで、売り増しをしようかと検討している。
保有建玉 売り100ドル
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
3月3日現在 8913円
「自分の取引ルール」実践磨く(明治)
今週は時間がなく、チャートの動きもイマイチ把握できなかったので取引は見送った。投資のトレーダーの友人から無理なトレードはせず、自分の取引ルールで取引することが大切と聞いたので自分のルールをつくり実践していきたいと思う。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
3月3日現在 7573円
痛っ! 売り圧力に勢いなく、損切りに(慶応)
2月23日(金)
前週の下落に対してこの週は反発したものの、2017年の主要なサポートである108円付近を一時回復するも再び下落し、週足で長い上ヒゲ(相場がやや弱いことを示唆する)が形成されている。このことから、潜在的な売りの圧力が強いのではないだろうかと考えている。
ただ、週末ということもあって、この日は様子見とした。
2月26日(月)
この日のドル円相場は、開場とともに窓を開けて(窓開けとは、隣り合うローソク足の間に、窓のようにぽっかりとした穴が開くこと。窓開けが発生したときは、取引のチャンスとされる)上昇スタートしたものの、そのまま下落し、売りの圧力が強いのではないかと判断。16時ごろに売ったが、下落の勢いに欠け、損切りにかかった。
1万2037円が1万1733円に減った。
前週からの損益 マイナス304円
3月3日現在 1万1733円