会議で「いいこと」言えてます? その言い方、立ち居振る舞いを伝授します!(高城幸司)

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   現場力はあるけど、会議ではからっきし「いいこと発言」が言えない人がいます。

   いいこと発言とは? 納得する、感銘することで周囲の意見がまとまる状態にすること。テレビ番組でもいいこと言うコメンテーターいますよね。「それって●●ということですよね」と発言したときに、視聴者も周囲のゲストも大きく頷きたくなる状態にすることです。

  • 自分の意見、会議で伝えていますか!?
    自分の意見、会議で伝えていますか!?
  • 自分の意見、会議で伝えていますか!?

「いいこと発言」でも、実務はからっきしな社員

   それって、たいしたことだと思いますが、否定的な意見の人も相当にいます。 「会議でいいこと言うかもしれないけど、実務はからっきしダメ。そんな奴を認めたくない」

   そう言い切るのは専門商社のベテラン社員Sさん。会議で「君はどう思うかい?」と上司に意見を求められると「...自分は口ベタでうまく説明ができません」と黙ってしまう。

   そんなSさんは、営業現場や後輩社員には饒舌。この落差に周囲は困惑するくらい。Sさんは会議でのいいこと発言なんて言えても無意味。それにも関わらず、会社はそれを高く評価するなんておかしい。理不尽と感じているようです。

   たしかに営業成績はまずまずなので出世は遅れがち。そんなSさんに対して、

   「会社があなたをみる目がないだけ」と慰めるべきか

   「やはり、会議でのいいこと発言をすべき」と指摘すべきか

   筆者は、「指摘すべき」と思います。

   さらに言えば、会議でのいいこと発言が如何に重要か?その重要さはさらに高まっていくことでしょう。

   というのも、結局のところ、人が実際に仕事をしている場面を(すぐ横で)観察することは、あまりありません。最近は人事評価で「行動の見える化」をすすめる会社が増えてきましたが、会議で「いいことが言えるか否か」は出世に対して変わらず大きな影響をもっています。

   それは、いいことを言えないとリーダーシップが弱いと思われがちだから。自分一人では仕事はできるかもしれないが、周囲を巻き込む力が弱い。だから会議でいいことが言えない。よって、組織やチームを任せることが大丈夫なのか? と思われてしまうのです。

   さらに仕事ぶりの一部は観察できるかもしれませんが、すべてを見られるわけではありません。そこで、人の評価(仕事上で)は会議における言動でその片鱗から見ようとする傾向があります。

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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