【追跡】チャンス到来! 「逃がした大魚」ナブテスコ株に再アタック(石井治彦)

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まだまだ下がる? 準備整えねば......

   週明けの2月13日の東京株式市場は、先週末(9日)の米ニューヨーク市場の株高を反映して、日経平均株価は高値で始まったものの、終値は137円64銭安の2万1244円68銭の安値引け。産業用ロボットのダイフクも好決算ながら売りに押されて下げたほか、産業用ロボット向けの精密減速機で世界シェア6割を占めるナブテスコも、さらに下げていた。

   翌14日付の日本経済新聞は前日のロボット関連株の状況を、マーケット・コラム 「スクランブル」で、「ロボ株安 慢心のツケ」の見出しで論評。ロボット関連株が下げに転じたことに、「投資信託などからの活発な資金流入による過熱感に加え、受注の減速懸念も浮上し始めたからだ。高成長が続くとの楽観的な見通しから人気を集めたロボット関連株。そこに透ける『慢心』こそが、株式相場が突如変調した大きな要因だ」としていた。

   そのうえで、「『ロボット化・自動化』というわかりやすいテーマに飛びつく投資家は多く、投信の資金が大量に流入した」と、過熱ぶりを分析。ナブテスコ株も、「18年12月期の連結純利益予想は2%増にとどまり、『物足りない』として一時7%安まで売られた」と記している。

   ナブテスコ株の投資信託の保有率は38.3%で、東証一部の平均(約12%)を大きく上回っているようだ。今後投信による利益確定の売りは、想定しておく必要がある。

   しかし、中長期的には有望な分野と考えているので、大幅安があれば、予想PER(株価収益率)18倍の3726円をメドに、さらに「買い」を入れたいと考えている。ちなみに現在の予想PERは、22.5倍になっている。

   その準備として、利益の出ている日揮株100株(残り100株)を2300円で売却。約4万円の利益を得て下落局面に対応できるようにしたところだ。(石井治彦)

2018年3月2日現在 100株保有 平均取得単価4539円11銭
昨年来高値 2018/01/23 5450円
昨年来安値 2017/01/04 2705円
直近 終値 2018/03/02 4325円

石井治彦(いしい・はるひこ)
   1970(昭和45)年に大学卒業後、自動車大手に勤務。リース販売を手がける。投資歴は実質25年。入社後にユーザーと接するなかで得た情報と自分の知識で、最初のボーナスをもとに株式運用を開始。しかし、78~98年の20年間は投資する余裕がなく、休止に。それが幸いしてバブル崩壊の痛手は軽傷だった。ただ、いつでも動けるよう、日本経済新聞をはじめ経済誌などには目を通していた。
   「現物株式取引」と「長期投資」が基本姿勢。2011年の退職後は少しの小遣い稼ぎと、興味をもって経済誌を読むために株式を保有している。現在、14の銘柄で、1万3800株を運用。東京都出身、69歳。
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