訪日中国人旅行者の「モノ」から「コト」消費へのシフトが指摘されるなか、じつは依然として「爆買い」人気が根強いことがわかった。中国の検索大手「バイドゥ(百度)」が、2018年2月22日に発表した。
なかでも、買い物目的の中国人旅行者には、関西地方が人気のようだ。
関西を訪れる中国人旅行者の42%が買い物目的!
バイドゥが直近1年以内に訪日した中国人を対象に実施した「2017年 訪日中国人観光客の旅行実態調査」によると、訪日の目的は「観光名所に行く」が76%で最多。次いで、「日本の料理・食事を味わう」が39%、「買い物」が38%と僅差だった。このうち、広東省からの旅行者は「日本の料理・食事を味わう」が約半数を占めた。
また、「買い物」目的の回答を方面別でみると、1位は関西地方の42.3%。2位は九州地方で37.7%、3位は関東地方の32.3%となった。関西地方を中心に「爆買い」人気が根強いことがわかった。関西地方への旅行者は、買い物情報の収集先として「検索エンジン」を使う人が多いという。
旅行の手配方法をみると、個別で手配したケースが39%、団体・ツアー旅行は32%、パッケージ旅行は28%だった。訪日時に予約するサイトは「Ctrip(シートリップ)」が56%を占めてトップ。2位の「Qunar.com(チューナー)」(25%)に大きな差をつけた。
日本政府観光局(JNTO)によると、2017年の訪日中国人客数は前年比115.4%増の735万人で、その割合は訪日外国人全体の26%と最も高かった。17年10月(国慶節休暇10月1日~8日)は66万人(前年同月比131.1%増)で、18 年2月(春節休暇2月15日~21日)の訪日中国人客数も前年を上回ることが予想される。
なお、調査は18歳以上の上海市、北京市、江蘇省、遼寧省、浙江省、山東省、広東省の居住者を対象に、2017年12月22日~29日にインターネットで実施した。有効回答数は2810サンプル(男女、居住地で均等割り)。