魚沼コシヒカリ、初の「特A」落ち 地元JA「原因を知りたい」

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   日本穀物検定協会がコメの味や香りを判定する2017年産米の「食味ランキング」で、最高級の米ブランドで知られる新潟県の「魚沼コシヒカリ」が初めて、最高評価の「特A」から「A」に転落した。

   地元のしおざわ農業協同組合の広報担当者は、J-CASTニュース会社ウォッチ編集部の取材に、「何が原因で評価が下がったのか知りたい」と心境を明かした。

  • 2017年産米の「食味ランキング」が明らかに(画像はイメージ)
    2017年産米の「食味ランキング」が明らかに(画像はイメージ)
  • 2017年産米の「食味ランキング」が明らかに(画像はイメージ)

「クレームをもらったことは1度もなかった」

   日本穀物検定協会が2018年2月28日、17年産米の「食味ランキング」を発表した。ランキングは「特A」から「B´」までの5段階評価で、専門の係員20人が複数産地のコシヒカリのブレンド米を基準米として、白飯の外観、香り、味、粘り、硬さ、総合評価の6項目で評価する。

   ランキングに「特A」を設けた1989年以降、魚沼コシヒカリは1度も「特A」からランク落ちしていなかった。しかし、今回初めて「A」に転落。「特A」の認定を受けたのは、北海道産の「ゆめぴりか」など全国の151銘柄中43名柄にのぼった。

   新潟県南魚沼市のしおざわ農業協同組合の広報担当者は、2018年3月1日のJ-CASTニュース会社ウォッチ編集部の取材に「トップブランドの産地として、この結果をしっかりと受け止めなければならない」と話した。

   ただ、「何か大きな気象災害を受けたわけではなかった。われわれの分析によれば、2017年産米が前年より大きく悪くなったわけでもない。何が原因で評価が下がったのか知りたい」と明かす。

「これまで取引先の卸売、個人業者から『おいしくない』などとクレームをもらったことは1度もなかった。各産地とも品種改良などに力を入れており、こちらも早く立て直さなければならない」

   一方、日本穀物検定協会の担当者は、「各産地が努力した結果、よいお米が増えてきているのではないか」と話した。

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