新卒採用、人材確保が優先 「量より質」初の7割台に低下

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   人手不足が新卒採用にも現れてきた。就職情報サイトのディスコ(東京都文京区)によると、企業の新卒採用にあたり、「人数の確保より学生の質を優先する」と答えた企業は74.7%となり、初めて7割台に落ち込んだ。2018年2月21日に発表した。

   学生に優位な「超」売り手市場が続くなか、企業側の窮状が鮮明になっている。

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就職氷河期から20ポイントも下落

   ディスコは全国の企業に1月29日~2月7日にかけて、18年卒の採用活動状況と19年卒の採用活動予定について調査した(有効回答は1311社)。

   新卒採用で、「学生の質を優先させる」と答えた企業は、前回の80.0%から、今回74.7%に低下。その一方で、「人数の確保を優先する」と答えたのは20.0%から、今回25.3%に上昇した。

   同社は、「売り手市場が続き、採用人数が確保できない企業も出ています。(人材の確保は)事業計画に差し障りが出てきますから、まずは量を優先していくということだと思います」と話す。

   「量より質」と答えた企業は、「厳選採用」といわれたリーマン・ショック後の「就職氷河期」(買い手市場)だった2010~11年に90%台に達していたが、そこから20ポイントも下落したことになる。

   また、採用活動の見通しについて、「非常に厳しくなる」と回答した企業が18年卒に比べて9.6ポイント増の45.3%で、「やや厳しくなる」と合わせて88.5%が「厳しい」としている。

   一方、新卒採用を「増やす」と答えた企業は30.8%、「減少」は8.5%で、リーマン・ショック後の11年卒以来8年連続で「増加」が「減少」を上回った。19年卒の採用活動の開始予定時期については、面接開始のピークは「3月下旬~4月中旬」。内定出しは「6月上旬」の開始が最も多かった。

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