どんなクルマにも「ヘッドランプ」は欠かせない
自動車用ヘッドランプは、電球にはじまりハロゲンランプ、そしてLED(発光ダイオード)へと進化を遂げている。
2017年12月28日付の日本経済新聞「ニュース一言」に、小糸製作所の三原弘志社長の記事が掲載されていた。その中で、三原社長は「ヘッドランプの収益性を高めてきたLED化が一巡しつつある。自動でランプの配光先を調整する、電力を減らすといった技術が焦点になる」と指摘。そのうえで、「今は天井を設けず、先行開発のリソースを手厚くする」と語っている。
今後も新しい技術の開発が期待できそうではないか――。
さらに、2018年1月27日付の日本経済新聞には、「小糸製、最高益に、今期最終31%増」の見出しが躍っていた。業績は好調で、18年3月期は受注台数ベースで、LEDがランプ全体の30%(前期は21%)を占める見込み、という。しかも、単価の高いLEDランプのウエートが増え、企業収益に大きく貢献しているようだ。
ガソリン車から、電気自動車や燃料電池車、さらには自動運転車へと急展開している自動車業界にあっても、こと「ランプ」ばかりは、あらゆるクルマに必要な部品である。その強みに加えて、クルマのヘッドランプにも自動運転に関わる技術開発の波は押し寄せていている。
現在、トヨタの「プリウス」には、LEDヘッドランプは標準装備されている。また、たとえば比較的低価格帯の「カローラフィルダー」でも高価格帯クラスの車両には標準装備、またはメーカーオプションの設定がなされている。いずれにせよ、省エネ効果の高いLEDランプの装着率は、高くなることが考えられる。
2月20日の東京株式市場は、日経平均株価が前日比224円11銭安の2万1925円10銭で引けている。1月末ごろから、株価の値動きは日々荒くなっている。落ち着かない相場だが、小糸株も大きく値下がりするような場面があれば、再び買ってもいいと思っている。(石井治彦)
2018年2月20日現在 保有ゼロ
昨年来高値 2018/01/23 8380円00銭
昨年来安値 2017/04/17 5220円00銭
直近引終値 2018/02/20 7400円00銭