「叱られた経験なし」「我慢しない」に、どう接する?
人手不足が続き、「超売り手市場」といわれた2018年の大学生の就職内定率は94.8%(17年12月1日時点)。この春、「ミレニアルズ世代」が入社する。
そんな彼らは、「叱られる」「我慢」といった困難な経験や自分で工夫したり「創造」したりする、発展的な経験が少ないことが、リクルートマネジメントソリューションズの調査で明らかになっている。
たとえば、「我慢」の経験について聞いた「給食を残すと、休み時間を使って最後まで食べさせられる」という質問に、先輩や上司などの育成者世代は5割強が「経験がある」と答えたが、新人・若手世代は4割強。「叱られた経験がある」と答えた人は、育成者世代が6割なのに対し、新人・若手世代は4割強だった。
おもちゃやゲームがなく自分たちで新しい遊びをつくって遊ぶ「創造の経験がある」人は、育成者世代では7割に達したものの、新人・若手は5割弱にとどまった。
「ミレニアルズ世代」が、我慢したり失敗したりして叱られながら学ぶ経験が減り、自分で考え工夫することや不確実な状況に対処する力を養う機会が少なくなっていることがうかがえる。
とはいえ、新入社員に対する接し方については、こんな声が。
「意外に中年の上司が厄介だったりする。若い人は素直だからね......」
「ビジネスマナーを知らない人に、『なんで知らないわけ?』と怒るよりも、 ふつうに、こういう時は『御中』を使ってねと、ひと言教えてあげればいいだけの話だと思う」
「完璧に教えなくても自分より物知りで、 最初から自分より仕事ができちゃうような新入社員がいたら、それはそれで可愛げないとか思うんだよ、どうせ」
さまざまな声が渦巻くトピックには、
「ギスギスしすぎてて、社会の縮図を見ているようだ」
という声もあった。(KM)