【中国だより】中国のイノベーションは本物か UBS中国が認めた競争力

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米国より多いIT分野の論文数

   米国市場で認可された特許の半数強はIT産業と密接な関係があり、UBS中国・証券研究チームによると、米国の業界が中国の技術を認めたということの証のみならず、中国IT産業の米国向け輸出に対する準備が進みつつあると理解することもできる。

   また、中国のIT分野関連の2016年の科学研究論文発表数は米国より26%も多く、引用された回数から見る限り、その質は米国に比敵するものであるという。

   とくに、電信通信設備・スマートフォン分野などの無線インフラにおいて、中国はグローバルな競争力を備え、先進国のライバル企業と互角になっている。LCDモニターについても、中国は中期的には世界中のリーダー企業に挑戦できる位置にある。同研究チームによると、AI・IoT(モノのインターネット)・機械学習・自動運転などの学際的科学分野において、中国はグローバル市場のリーダーになることが期待できるという。

   同時に、中国のエコ・ナノ技術の世界的なイノベーション競争力もますます強化されてきたという。例を挙げると、米国市場に占める中国ナノ技術の特許のシェアは、日本と韓国に次いで4.5%を超えた。また、パワーバッテリーと太陽光発電分野では、中国企業が研究開発費もほかの国際的なライバル企業より高くなっているとしている。

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