怒! ドタキャン常習者には「予約お断り」か「前金制」で対抗
――実際にブラックリストの人物から予約が入ったら、店側ではどういう対応をとるのですか。
関さん「それは各店に任せます。ドタキャンの常習者には予約の断りを入れる場合もあるでしょう。私なら、コースの料理分の料金を予約日の前に支払うようメールし、振り込まれていない場合はキャンセルにする前金制にします」
――「ドタキャン防止システム」のスタート時には何件くらいのブラックリストのデータがあるのでしょうか。
関さん「約20の店のデータが出発点です。全国のできるだけ多くの店に参加してもらい、データを増やしたいです。そのためサイトの使用料は永久に無料としました。私も年に一度は心無いキャンセルで悔しい思いをしています。農家さんの思いが詰まった食材を破棄しなければならない申し訳なさ、足を運んでくれたお客様をお断りする罪悪感、目標に届かない売り上げ......
ホテルを予約するお客様は無断キャンセルなんかしないし、キャンセル料を支払います。しかし、飲食業界の予約となると、一気に軽くみられているのが現実です。飲食業界のイメージを変え、『自分の店、自分たちの業界は自分で守る』という信念を持って行動する仲間を募っています」
――盛り場には「暴力団排除の店」というワッペンを貼っている飲食店が多くあります。「ドタキャンお断りの店」というワッペンを店に貼ったり、グルメサイトの自分の店に付けたりするのはどうですか。
関さん「なるほど。いいかもしれませんね」