成果主義を拒み続けたツケがまわった
では、どうするか――。労使で交渉して「時間ではなく成果に応じて支払う仕組みを早急に導入する」しかない。そう、それはいままで10年以上イヤだイヤだと労組がダダをこねてきたことだ。
そりゃすぐにボーナスや昇給で還元します、なんてお人よしの会社は少ないだろう。はっきり言うが労働組合側の自業自得である。
というわけで、連合会長や民進党、立憲ナントカ党あたりが「これまで残業代ゼロ法案とか言って反対してすいませんでした。やっぱりホワイトカラーは時間じゃなくて成果ですよね」って頭を下げてくるまで放置しとけばいいんじゃないか。
会社としては残業手当が減るのは悪い話ではないし、従業員も早く帰って「残業減らしつつボーナスを上げる方法」でもゆっくり考えてみることをおススメしたい。たぶん、思いつく結論は一つしかないはずだ。(城繁幸)