「アフラック」でおなじみのアメリカンファミリー生命保険は、保障内容を強化した新しいがん保険「生きるためのがん保険Days1」を、2018年4月から販売すると、2月5日発表した。
新設される「外見ケア特約」では、がん治療の副作用や手術による外見上の変化に対するケアを目的とした保障を実施。がん治療による頭髪の脱毛に対する保障としては、生命保険業界で初の試みとなる。
がんを働きながら克服する患者応える
働き盛りの世代でがんの罹患者が増加していることから、がんの治療と両立しながら仕事する人が増えてきている。「外見ケア特約」はそうした人たちのニーズに応えるため、働いていると特に気になる外見上の悩みに特化した。
がんの治療に抗がん剤を用いると、頭髪をはじめとする脱毛の症状が現れることもあるが、ウィッグの購入代は治療費とは別で医療費控除も適用されない。そのためアフラックは、給付金をウィッグの購入費用に充ててもらうことを目的に「外見ケア特約」を導入。治療を原因とする脱毛だと医師に診断された場合、10万円が給付される。
また、がんの摘出手術で顔や手足を切除した場合には、義手や義足購入の補助として20万円が給付される。
アフラックの広報担当者は6日、J‐CAST会社ウォッチ編集部の取材に、「外見ケア特約」新設の経緯を、
「がん治療をしながら働く人の外見上の悩みに応えることで、仕事との両立を支援するため」
と説明した。
自社のがん保険契約者向けに実施したアンケートによると、がん患者のうち外見に変化が現れたのが34.4%。そのうち6割に脱毛の症状があらわれた。ウィッグの平均購入額が11.7万円だったことから、給付金を10万円、逆算して保険料を設定したという。
すでに加入している契約者を対象に、同様の保障を受けられる「生きるためのがん保険Days1プラス」も同時発売される。