大阪府は「ナイトカルチャー」で盛り上げる
大阪府は2017年11月に、夜間公演などのナイトカルチャー事業者向けに、補助金の交付をはじめた。観光客の夜の観光ニーズを取り込みながら、補助金を活用してもらい、企業に積極的にナイトカルチャーの創出に取り組んでもらう狙いだ。
JTB西日本は、OSK日本歌劇団と松竹、松竹芸能の3社と共催して17年12月から、ノンバーバル(非言語) エンターテイメント「REVUE JAPAN」の公演を始めた。開演時間は、金曜日の19時半からと21時半からの2回公演(日によって1回もあり)で、夕食を食べてからの観劇も可能だ。
OSK日本歌劇団が披露する日本舞踏や殺陣、ダンスを組み合わせたもので、観客と一緒に「舞体験」をする演出もあり、JTB西日本では「写真を撮ってSNSにアップしてもらえるので、お客様にとても喜ばれています」と話している。
JTB西日本は現在、映像やダンスパフォーマンスを組み合わせたライブエンターテイメント「OSAKA NIGHT REVOLUTION」を開催している。
夜の観光資源を活用して、ナイトタイム・エコノミーを活発化させようという取り組みは少しずつ広がってきている。海外で「夜遊び」が活発なニューヨークやロンドンなどでは、こうした動きに合わせて、週末の地下鉄の24時間運用を実施している。
東京都は猪瀬直樹・前都知事のときに都バスの24時間運行を試行したことがあるが、インフラの整備も課題になる。交通面なども含めて、官民が協力してこの取り組みを推進していくことが今後の成功のカギになりそうだ。(戸川明美)