クローゼットに入りきらない衣服は断捨離! そのハズが...... まさかの物欲、復活の春(北条かや)

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クローゼットに入りきらない洋服はいらない

   私の部屋は狭い。ワンルームに仕事机とベッドを置いたら、もうほとんどいっぱいである。ウォークインクローゼットもないので、部屋を広く見せるにはとにかく整理整頓するしかない。タンスに入りきらない服が、床に散乱しているのはみっともないだろう(部屋も狭いしな......というのが本音だけど)そんな意識でいるうち、自然と「クローゼットに入りきらない洋服はいらない」と思うようになった。

   はは~ん、よく断捨離や片付けの専門家が言っているのはこういうことか、と納得した。

   一度モノを捨て去れば、部屋がキレイになり、新しいものの配置が決まる。捨てることで頭の中が、「この服はいるか、いらないか」を合理的に判断できるようになっているため、新しい服に対しても「いるか、いらないか」をスパッと判断できるのだ。

   いやぁ、嬉しいなあ...... この体験で、整理整頓本の1冊や2冊も出せるんじゃないかと調子に乗っていたら、友人のAちゃんからLINEが。

「私が着なくなった服、よかったら引き取ってくれない? かやちゃんなら似合うと思う!」

   Aちゃんは上質な服をたくさんもっており、センスがいい。そんな彼女のお古を、無料でもらえるとは!! 浅ましい私はすぐに、

「ありがとう! ぜひ送って!」

と返信した。

   朝三暮四とはまさにこれ。情けなや、わが物欲の塊であることよ。(北条かや)

北条かや
北条かや(ほうじょう・かや)
1986年、金沢生まれ。京都大学大学院文学研究科修了。近著『インターネットで死ぬということ』ほか、『本当は結婚したくないのだ症候群』『整形した女は幸せになっているのか』『キャバ嬢の社会学』などがある。
【Twitter】@kaya_hojo
【ブログ】コスプレで女やってますけど
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