クローゼットに入りきらない洋服はいらない
私の部屋は狭い。ワンルームに仕事机とベッドを置いたら、もうほとんどいっぱいである。ウォークインクローゼットもないので、部屋を広く見せるにはとにかく整理整頓するしかない。タンスに入りきらない服が、床に散乱しているのはみっともないだろう(部屋も狭いしな......というのが本音だけど)そんな意識でいるうち、自然と「クローゼットに入りきらない洋服はいらない」と思うようになった。
はは~ん、よく断捨離や片付けの専門家が言っているのはこういうことか、と納得した。
一度モノを捨て去れば、部屋がキレイになり、新しいものの配置が決まる。捨てることで頭の中が、「この服はいるか、いらないか」を合理的に判断できるようになっているため、新しい服に対しても「いるか、いらないか」をスパッと判断できるのだ。
いやぁ、嬉しいなあ...... この体験で、整理整頓本の1冊や2冊も出せるんじゃないかと調子に乗っていたら、友人のAちゃんからLINEが。
「私が着なくなった服、よかったら引き取ってくれない? かやちゃんなら似合うと思う!」
Aちゃんは上質な服をたくさんもっており、センスがいい。そんな彼女のお古を、無料でもらえるとは!! 浅ましい私はすぐに、
「ありがとう! ぜひ送って!」
と返信した。
朝三暮四とはまさにこれ。情けなや、わが物欲の塊であることよ。(北条かや)