一等地のラーメン屋が1年半で閉店したワケ?
「やれること」の重要性は、背伸びをしていないか、ということです。
必ずしも自分一人ではできないことでも、信頼に足る仲間の力を借りることで十分に「やれること」と判断できるならOKです。一番怖いのは、信頼関係に乏しい人の力を借りて失敗するケースです。
都心の一等地でラーメン屋を始めたSさん。元々人材派遣会社の役員でした。突然畑違いの起業を試みたいきさつは、飲食店経営を手がけたかったこと、たまたま友人のツテで有名ラーメン店の店長が新たな職場を探している話があったこと、ちょうど出物の物件があったこと、でした。
出足は絶順調でしたが、わずか1年半で閉店の憂き目に。理由は、報酬の件でもめた店長が1年で辞め、後任店長の腕がイマイチで客足が激減したことでした。Sさんには「やりたいこと」ではあったものの、「やれること」ではなかったのです。