ダイバーシティが進む世の中で何が重要か
昔から言っていることですが、いつの時代も社会を生き抜くうえで大切なことは、「人・本・旅」だと、僕は思っています。たくさんの人に会い、多くの本を読み、いろいろな場所に旅をすることです。
旅とは、現場に足を運んだり、国内でも世界でも広く見て回ったりすることを意味します。「人・本・旅」でしか、人間は賢くなれないと思います。特に若い人たちは、「人・本・旅」を意識して、そういった環境を求めて飛び込んでみる、そして、さまざまなことを感じ学んでいく姿勢を身につけてほしいと思います。
僕が若い皆さんにおすすめしたい本は、パリ大学の教授である小坂井敏晶さんの「答えのない世界を生きる」です。考える力を養ううえでオススメです。
これから出会う学生や若い人たちには、物事を自分の頭で考え、自分の言葉で考えをまとめる、考えるチカラの強い人になってもらいたい。個性的で尖った若者が増えれば、日本はもっと明るく楽しく元気になり、頼もしい世の中になるのではないでしょうか。(出口治明)