Jリーガーは禁句らしい
本当にそうなのだ。イチロー選手のような気の利いたせりふが言えないなら、「応援してもらえるように頑張ります」だけでいいのである。
去年(2017年)のNHK「紅白歌合戦」でも、安室奈美恵さんが「応援よろしくお願いします」と言っていた。彼女はすでに「引退」を宣言しているのだから、そんな言葉はいらないと思うのだが、口癖になっているのだろうか。
聞けば、サッカーのJリーグでは何年も前から「応援よろしくお願いします」は禁句にしているそうだ。僕はJリーグのテレビ中継をほとんど見ていないので、それが守られているかどうかは知らない。ただ、サッカー日本代表の試合後のインタビューでは、選手から「応援よろしく」は聞いたことがない。
プロ野球選手や歌手の「応援よろしく」には、どうも気持ちがこもっていない。これさえ言えば、インタビューが締めくくれて好都合だ、とでも思っているみたいである。だけど、もう少しファンの心に響く言葉を考えてほしい。(岩城元)