【新春編その4】ベッカムよりトランプ 五輪ボランティアは「アメリカ英語」ファースト!(井津川倫子)

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穴埋めディクテーションは「一石二鳥」

   気をつけてほしいのは、「聞きながすだけ」の教材に手を出さないことです。聞き取る力は、聞き流すだけではぜったいに上達しません。集中してじっくりと聴く「精聴」しか正解はないとあきらめて(?)ください。

   「精聴」には、ディクテーション(英語音声を聞き取って、紙などに書き取る学習法)が効果的です。

   まずは、単語のディクテーションから始めます。音声を聴いて単語を書き取るトレーニングですが、スペルが間違っていても気にしないこと!集中して音を聴くことが目的ですから、スペルは二の次、三の次です!スペルを間違えても気にせずに、どんどん次の単語に進みましょう。

   単語ディクテーションの次は、穴埋めディクテーションにチャレンジします。英文を聴いて、ところどころ空欄を埋める勉強法です。書店には、「穴埋めディクテーション」の演習問題を掲載した教材がたくさんありますから、自分に合ったレベルを選んでください。

   「穴埋め」も、やさしいレベルから始めます。短い文章から始めて、少しずつハードルを上げて長い文章に挑戦していきましょう。穴埋めディクテーションをすると、聞き落としがちな単語も聞きとれるようになり、おもしろいほど耳が鍛えられます。イントネーションやアクセントにも強くなりますから、一石二鳥の効果があります。

   とはいえ、文章全体をディクテーションすることは避けて下さい。負担が大きい割には効果がありません。ところどころ単語を書き取る「穴埋め」で十分です!

   音読もオススメしません、我流のつたない発音に耳を慣らしてしまうよりも、とにかくお手本になるスタンダードな音声を耳に入れることが大事です。

   スタンダード英語を耳で覚えることができたら、自然とキレイな英語を話せるようになります。「英語は耳から」を信じて、英語を聴くことから始めて下さい。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。TOEIC(R)L&Rテストの最新スコア970点。これまで英検、TOEIC、TOEFL、IELTSをすべて受験し、GMATにも挑戦。30年近く仕事をしながら英語を学び、海外駐在員として滞在したロンドンでは、イギリス式の英語学習法も体験した。「いくつになっても英語は上達できる」をモットーに、40代での英語やり直しを提唱している。現役ビジネスパーソンならではの実践的なアドバイスが「役に立つ」と人気。
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