2017年はさまざまな「働き方改革」がニュースになったが、2018年はさらに働きやすくなるのだろうか――。
主婦に特化した人材サービスを提供する「しゅふJOB」の調査機関「しゅふJOB総研」が、働く主婦に「どのような年になると思うか?」を聞いた。すると......
2018年は「企業が、女性が働くことの価値をより認めるようになる年」
しゅふJOB総研が、「しゅふJOBパート」に登録する主婦を対象に、「2018年は『女性が働く』ことについて、どのような年になると思いますか?」(2017年11月23~30日実施。有効回答者数745人)と聞いたところ、
「2018年は転職や独立、在宅ワークなど、これまでより自由にキャリアを選べるようになる年」
と、働く主婦の36%が答えた。
「企業が、女性が働くことの価値をより認めるようになる年」33%
「出産後も働き続けられるような環境がより整うようになる年」24.8%
「経営幹部や議員、士業などハイキャリアが増える年」8.5%
と続く。
「保育園不足やマタハラなど、働き続けることがこれまでより難しくなる年」
と答えた人は16.4%。「その他」は18.3%だった。
一方、「2017年は『女性が働くこと』について、どのような年だったと思いますか?」と昨年を振り返ってもらうと、「転職や独立、在宅ワークなど、これまでより自由にキャリアを選べるようになった年」と答えた主婦は32.5%だった。
「企業が、女性が働くことの価値をより認めるようになった年」21.7%
「出産後も働き続けられるような環境がより整うようになった年」13.7%
「経営幹部や議員、士業などハイキャリアが増えた年」7%
と、いずれも2018年を下回る結果に。
また、「女性が働き続けることが、これまでより難しくなる年」と答えた女性も2017年は32.2%いたが、2018年は16.4%と、ほぼ半減の15.8ポイントも減少していた。
総じてみると、「2018年のほうが働きやすくなる」と感じているようで、女性が働きやすい、「働き方改革」への期待の高さがうかがえる。
厳しい現実に「何も変わっていない」
調査で回答とともに寄せられた主婦のコメントをみると、
「人手不足で女性に働いてもらいたいと思われるようになってきた」(40代、専業主婦)
「時短の求人が増えてきた」(40代、パート・アルバイト)
「『育児でブランク有りOK』 でも好条件の求人が増えたように思うから」(40代、派遣社員)
「50代、60代の女性採用の求人が増えた」(50代、パート・アルバイト)
などと、明るい兆しを喜ぶ声があった。
その半面、
「まだまだ男社会が強い時代が、続くと思う」(50代、派遣社員)
「何も変わっていない」(40代、契約社員)
「主婦の求人は増えているが、子どもが小さいと正社員になることは難しいというのが実感だ」(30代、パート・アルバイト)
「女性の活用に関して、企業間格差が広がっているように感じる」(50代、派遣社員)
と、厳しい現実を嘆く声も少なくなかった。(KM)