当初はソフトバンクの要請だった
一方、GROOVE Xの広報担当者は、「林氏が過去に『Pepperの生みの親』などという表現を自らしたことはなく、あくまで『Pepperの生みの親は孫正義氏』です」と語る。
報道側がいわば勝手に、「Pepperの生みの親」と表現したとの主張で、そのため、メディアが林氏を「生みの親」「Pepperの父」とする表現していた場合には、「そのたびに修正を要請してきた」と話している。
また、ソフトバンク側が「数回にわたって申し入れをした」という点についても、「約1年半前に1度だけ申し入れを受け、その際に『開発リーダー』という表現にしてほしい、ということをソフトバンク側から要請された」と反論。
今回、「開発リーダー」という表現が「誤り」だとされていることについては、「われわれとしては驚きを隠せないし、なぜ今になってこのような話になったのか」と困惑しきりだった。
GROOVE Xは、今回のソフトバンクの発表を受けて、改めて「開発リーダー」という表現が2014年8月22日付のソフトバンクのニュース(プロジェクトPickUp 2014年 「ソフトバンクのビジョンを実現する 愛のあるロボット『Pepper』の開発」)に存在していた旨伝えたが、回答はなかった(1月24日14時時点)という。
一方、ソフトバンクのニュースにある、その記事には2018年1月23日付で、
「当初、『Pepperの開発リーダーを務めるプロダクト本部 PMO室 室長の林 要』と記載しておりましたが、『開発リーダー』という表現は誤りのため該当部分を修正しました」
との注意書きが加筆されている。