リクルートグループは、マンションの空き部屋などに旅行者を有料で泊める民泊事業に参入する。
民泊仲介サイトで世界最大手の米AirbnB(エアビーアンドビー)と業務提携し、グループの不動産情報サイト「SUUMO(スーモ)」に掲載した賃貸物件の空室を、民泊用に紹介する。
スーモにある空室物件を活用
リクルートホールディングス傘下の子会社で、スーモを運営する「リクルート住まいカンパニー」(東京都港区)が、2018年1月17日に発表した。スーモは日本最大級の不動産情報サイトで、1月18日現在で国内の約623万件の賃貸物件を登録している。
同社は賃貸物件の情報提供を受けた際、従来どおりスーモで入居者を募集するとともに、空室物件の管理会社やオーナーに民泊用の活用を提案できるようにする。
民泊で活用する場合、同社と提携する民泊運営の代行会社が、家財の手配や民泊ルールの作成、帳簿管理、清掃などの業務を行う。
リクルート住まいカンパニーの広報担当者は、1月18日のJ-CASTニュース編集部の取材に、「4月以降や10月以降のシーズンは、借り手がつきにくく、長ければ1年、空室になるケースもある。民泊で空室を活用できれば、賃貸管理会社とユーザーの双方に貢献できると考えている」と話した。
「賃貸管理会社やオーナーも民泊のプロではない」としたうえで、「こちらが信頼している代行会社しか紹介しないので、初めてでも安心して運営に携わってもらえるはず」と述べた。
エアビーアンドビーは、世界約192カ国、33000超の都市で民泊仲介事業を手がけている。また、2018年6月に施行する民泊のルールを定めた「住宅宿泊事業法」(民泊法)では、年間の営業日数の上限を180日と定めている。