2017年のコンビニの倒産と休廃業200件超え、過去最多に

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   2017年のコンビニエンスストアの倒産は51件(前年比24.3%増)で、5年連続で前年を上回った。東京商工リサーチが2018年1月16日に発表。調査を開始した2002年以降、最多の53件(2003年)に迫る水準で、過去2番目を記録した。

   休廃業・解散と倒産の合計が初めて年間200件を超え、新陳代謝が進む業界構造が透けて見える。コンビニ業界は、店舗数の増加にともない売上高が右肩上がりで伸びているが、個人消費が低迷する中で、スーパーなど他業態との競合も激化し、個々の店は厳しい状況に置かれている。

  • 厳しい経営が続くコンビニの店内(写真はイメージ)
    厳しい経営が続くコンビニの店内(写真はイメージ)
  • 厳しい経営が続くコンビニの店内(写真はイメージ)

激しい新陳代謝が進むコンビニ業界構造

   東京商工リサーチの発表によると、2017年の倒産は51件と、最多を記録した2003年(53件)以来、14年ぶりに50件台に達した。

   コンビニ業界の成長を反映し、倒産は2012年まで3年連続で減少をたどっていたが、2012年半ばから店舗数が前年比5%前後もの増加率に上昇。競合が激化した2013年を境に倒産は増加に転じ、5年連続で前年を上回っている。

   負債総額も前年比30.9%増の18億1900万円と、2年連続で前年を上回った。小・零細規模の業者が多い業界の特徴を反映して、負債1億円未満が48件と9割超を占めた。

   また、コンビニの休廃業・解散も、2014年から4年連続100件台で推移。2017年は前年比7.6%増の155件と過去最多を記録した。倒産との合計は2011年から7年連続で前年を上回り、2017年(206件)は初めて200件台に乗せて、最多記録を更新した。

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