2018年、世界経済は好調を維持できる
現在の株価はレシオ(株価収益率=PER。一株当たりの税引き利益に対する株価の倍率)からみても割高に見える。S&P500のPERは2009年2月に11.1だったのが、2017年末に26.8まで上がった。
つまり、米国の大手企業の株は平均して26.8年分の純利益に当たる価格で売買されているということだ。これは歴史的にみて、かなりの高い水準である。
私は、2018年も米国も欧州も日本も株価は全体として去年ほどではないにいても、まだまだ上がっていくのではないかと思っている。
やはり米国を中心とする世界経済が好調を維持していきそうなことと、米国で減税が実施されるところが大きい。株価は企業の将来利益の予想であるとすれば、減税は株価を直接的に押し上げるはずだからだ。また経済に大きな不安要因がないこともある。ただし、それは一様ではないと考える。