保険の銀行窓販の相談件数、60歳以上が約8割
国民生活センターによると、外貨建て保険を含む、保険の銀行窓販への相談は17年度の相談件数は11月末までに229件と、前年同期と比べて98件減った。ただ、保険商品の銀行窓販が全面解禁されて以降の推移をみると、「一概に減少傾向にあるとはいえません」としている。毎年一定程度の相談が寄せられるが、そのほとんどが「生命保険」への相談という。
なかでも、高齢者のトラブルは多く008年度以降は60歳以上が7割以上を占める傾向が続いており、13年度は全体の81.2%(421件)を占めた。17年は78.8%(11月末まで)を占めていた。また男女比でみると、66.8%が女性だった。
そうした中で、国民生活センターでは「外貨建て保険」の具体的な相談件数については公表していないものの、「近年、新たに外貨建て保険の相談が見られるようになりました」としている。
一方、金融庁の「金融サービス利用者相談室」への受付状況によると、生命保険への相談件数(17年4月1日~9月30日)は、全体で1036件だった。預金や融資、株式などへの投資に関する相談が前年同期と比べて減ったのに対して、増えたのは生命保険だけだった。