その37 駅での「お説教」アナウンス「こんなものいらない!?」(岩城元)

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

日本人は「子供」台湾は「大人」の違い

   僕はいま(2018年1月)、去年に続いて台湾・台北で正月を過ごしている。

   当地の地下鉄には毎日のように乗っているが、駅のホームで日本のようなアナウンスは、まず耳にしない。音声が聞こえてきても、駅名のアナウンスくらいで、電車の発着は赤い警報ランプがチカチカしたりして知らせている。

   電車が遅れていても、電光掲示板で表示されるだけで、アナウンスはない。マナーを呼びかけるポスターはあるけれど、大変に少ない。駆け込み乗車はやめようというのも、ホームドアに小さく書かれている程度である。

   おかげで駅のホームは日本よりずっと静かで、落ち着いた感じがする。悔しいけれど、日本人は「子供」、台湾人は「大人」のように思えてしまう。(岩城元)

岩城 元(いわき・はじむ)
岩城 元(いわき・はじむ)
1940年大阪府生まれ。京都大学卒業後、1963年から2000年まで朝日新聞社勤務。主として経済記者。2001年から14年まで中国に滞在。ハルビン理工大学、広西師範大学や、自分でつくった塾で日本語を教える。現在、無職。唯一の肩書は「一般社団法人 健康・長寿国際交流協会 理事」
姉妹サイト