若者の「クルマ離れ」が叫ばれているなか、自動車免許の取得やクルマの購入への関心が、意外にも高いことがわかった。
ソニー損害保険が新成人を対象に、「自動車に関する意識調査」を実施。2018年1月4日に結果を公表した。
新成人の自動車免許取得率は56.0%
ソニー損保の調査によると、新成人の自動車免許取得率は56.0%だった。男女別でみると男性61.4%、女性50.6%と男性のほうが高かった。 また、教習所に通うなど「運転免許の取得予定者」は32.2%。これに取得率を足すと9割近くとなり、新成人の大多数が免許取得に意欲的であるといえる。
では、クルマの保有率ではどうか――。16.7%が「自分のクルマを持っている」と答え、7.0%が「自分のクルマを購入する予定がある」と答えた。「購入予定はないが、いずれは欲しい」は48.8%にのぼった。
新成人の半数以上がクルマの購入を検討しているようだ。
いったい、クルマのどんな点に魅力を感じているのだろう。マイカー所有者に限って聞くと、
「自信が持てるようになった」49.7%
「ストレスが減った」47.9%
「恋人ができた」27.5%
という結果だった。
なんとも「彼女と海岸通りをドライブ」なんていうシーンが「復活」しつつあるかのようで、まるで「若者のクルマ離れ」など「マボロシ」のような話だ。
購入意欲も、立ちはだかる「壁」
ただ、悩みもある。クルマを購入する障害といってもいいだろう。
「クルマを所有する経済的な余裕がない」との質問に、67.6%が「あてはまる」と回答した。マイカーを持ちたいと思いつつ、経済的な余裕のなさから持てないという新成人も多いようだ。
なお、調査は2017年11月30日~12月7日にかけてインターネットで実施。男女各500人から回答を得た。