駅や空港はポスターで注意喚起
斜めにして後ろに長く引きずるキャリーバッグ。その危険性はこれまでに何度も指摘されてきた。駅や空港には注意を呼びかけるポスターもよく登場している。それなのに、姿を消す気配はいっこうにないようだ。
ついては、もはや「規制」の段階に入っているのではないか。人込みでは喫煙が許されないように、キャリーバッグを後ろに引きずって歩くのもまた許されない。「罰金」を取るなどの手段も検討されていいと、僕は思う。
ところで、キャリーバッグによる事故が裁判になり、100万円かそこらの損害賠償の判決が出たこともあるとのこと。でも、被害者が裁判に持ち込むには、相手の名前や連絡先を知っていなければならない。
僕が御徒町駅で転んだ時、相手の名前などを尋ねなかった。ケガがなかったから、よかったものの、骨折でもしていたら、泣き寝入りの大損だった。
僕に限らず今後は、キャリーバッグにつまずいたり、引っ掛けられたりして転倒した時には、必ず相手の名前などを確かめるようにしたい。それがまた、キャリーバッグによる事故を減らすことにもつながるのではないだろうか。(岩城元)