その36 人をつまずかせる「キャリーバッグ」「こんなものいらない!?」(岩城元)

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駅や空港はポスターで注意喚起

   斜めにして後ろに長く引きずるキャリーバッグ。その危険性はこれまでに何度も指摘されてきた。駅や空港には注意を呼びかけるポスターもよく登場している。それなのに、姿を消す気配はいっこうにないようだ。

   ついては、もはや「規制」の段階に入っているのではないか。人込みでは喫煙が許されないように、キャリーバッグを後ろに引きずって歩くのもまた許されない。「罰金」を取るなどの手段も検討されていいと、僕は思う。

   ところで、キャリーバッグによる事故が裁判になり、100万円かそこらの損害賠償の判決が出たこともあるとのこと。でも、被害者が裁判に持ち込むには、相手の名前や連絡先を知っていなければならない。

   僕が御徒町駅で転んだ時、相手の名前などを尋ねなかった。ケガがなかったから、よかったものの、骨折でもしていたら、泣き寝入りの大損だった。

   僕に限らず今後は、キャリーバッグにつまずいたり、引っ掛けられたりして転倒した時には、必ず相手の名前などを確かめるようにしたい。それがまた、キャリーバッグによる事故を減らすことにもつながるのではないだろうか。(岩城元)

岩城 元(いわき・はじむ)
岩城 元(いわき・はじむ)
1940年大阪府生まれ。京都大学卒業後、1963年から2000年まで朝日新聞社勤務。主として経済記者。2001年から14年まで中国に滞在。ハルビン理工大学、広西師範大学や、自分でつくった塾で日本語を教える。現在、無職。唯一の肩書は「一般社団法人 健康・長寿国際交流協会 理事」
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