【特別編】2017年、覚えておきたい名言! 世界中が感動した「あの人の英語」(井津川倫子)

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   2017年も、数々の名言が世界中を駆け巡りました。今回は、この先ずっと心に刻んでおきたい、とっておきのことばをご紹介しましょう。激動の時代に発せられた寛容な想いに、国境を越えて多くの共感が集まりました。

  • 「ことば」を胸に!
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トランプ氏VSオバマ氏 最も人気を集めたツイートはどっち?

   Twitter社は、2017年最も人気を集めたツイートは、オバマ前大統領が8月13日に発した、このツイートだと発表しました。

No one is born hating another person because of the color of his skin or his background or his religion......
(肌の色やその人の背景、宗教によって他人を憎むように生まれてくる人は誰もいない)

   オバマ氏がさまざまな人種の子供たちに挨拶をしている写真に添えられたこのことばは、南アフリカで人種差別と闘った故ネルソン・マンデラ氏のことばです。

   このツイートは最も多い約460万もの「いいね」を集めて、文句なしに2017年を代表することばになりました。リツイート回数も170万回に達して、年間ランキングの2位にランクインしています。

   世界中に民族間の争いや差別意識がはびこるなか、平和を願う人々の想いがこのツイートに集結したのでしょう。

   ちなみに、何かと話題のトランプ米大統領のツイッターは、「いいね」の数もリツイート回数もオバマ氏に大きく引き離されています。フォロワー数もオバマ氏の9800万に対して4500万とダブルスコアで負けていますから、オバマ氏のほうが世界中の人々の心をしっかりとつかんでいるといえます。

   じつは、このツイートには「続き」があります。

People must learn to hate, and if they can learn hate, they can be taught to love......
(人々は憎しむことを教わるのだ。そしてもし、彼らが憎しみを学べるのなら、愛することも学べるはずだ)

   これもマンデラ氏のことばですが、オバマ氏が連投ツイートして約160万の「いいね」を集めました。こういった時代を超えて輝き続けることばこそ、オリジナルの言語(英語)で覚えておきたいものです。

   その人の息遣いと想いがじかに伝わってくる気がします。

やんちゃ王子ハリーが発した、お熱い名言

   個人的に断トツ1位の「2017年の名言」は、あのお騒がせ王子・英国のハリー王子が婚約インタビューで語った「お熱い」このことばでした。

Stars were aligned when I met Megan
(メガンと出会った瞬間、星が輝きはじめたんだ!)

   メガンさんと出会った瞬間に恋に落ちた様子がイキイキと伝わってくるステキなことばです。直訳すると「星が一列に並んだ」ですが、「収まるところに収まった」とか「運命の出会いだった」という意味で使われています。

   最近発見された故ダイアナ妃の手紙でも、「ハリーはいつも問題ばかり起こしています」と、息子のやんちゃぶりに手を焼く母親の様子が綴られていました。そんなお騒がせ王子が選んだお相手が、先祖が奴隷のアフリカ系米国人を母親に持つメガンさんでした。

   じつは、兄のウイリアム王子妃のキャサリンさんも、先祖は炭鉱夫だったといわれています。多様性と平等の時代に生きる、新しい王室メンバーらしい選択だと、私は思っています。

   先のオバマ氏の連投ツイートは、マンデラ氏のこのことばで締めくくられていました。

For love comes more naturally to the human heart than its opposite. Nelson Mandela
(なぜなら憎しみよりも愛のほうが、ずっと自然な感情だから)

   先祖が奴隷でも炭鉱夫でも関係ない! 偏見や差別といった「憎しみ」を捨てて「愛」を貫く二人の英国の王子に、人生で一番大切なことを教えてもらった気がします。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。TOEIC(R)L&Rテストの最新スコア970点。これまで英検、TOEIC、TOEFL、IELTSをすべて受験し、GMATにも挑戦。30年近く仕事をしながら英語を学び、海外駐在員として滞在したロンドンでは、イギリス式の英語学習法も体験した。「いくつになっても英語は上達できる」をモットーに、40代での英語やり直しを提唱している。現役ビジネスパーソンならではの実践的なアドバイスが「役に立つ」と人気。
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