IT大手のミクシィは、子会社のフンザが運営するチケット売買サービス「チケットキャンプ」を、18年5月末までに終了することを、2017年12月27日に発表した。
フンザは、商標法と不正競争防止法違反容疑で捜査当局の捜査を受けており、12月7日から「チケットキャンプ」のサービスを停止していた。
サービス継続は困難、役員も辞任
チケットキャンプは、ミクシィの子会社のフンザが運営する登録会員数300万人(16年12月時点)を抱えるチケット売買専用のサービス。
フンザは、チケットキャンプ内での高額でのチケット転売やサイト内でジャニーズアイドルのコンサート情報を掲載する「ジャニーズ通信」などを運営していたことから、不正競争防止法と商標法違反の容疑で捜査を受けていた。
12月7日から新規出品や購入申し込みなどのサービスを停止し、12日には外部の弁護士を交えて調査委員会を設置して内部調査を進めていた。
27日にミクシィが公表した文書によると、強制捜査を受けていることに加え、コンサートチケットの高額転売が社会的に非難され、道義的・社会的なリスク高まっていること、チケットの2次流通に関する法案整備の動きがあることなどを受けてサービスの継続は難しいと判断。18年5月末までにチケットキャンプの全サービスを終了することを明らかにした。
また、経営責任を取り、役員が同日付で辞任することも発表した。