SNSでキャリア明示 海外では当たり前!
そもそも冷やかしのような存在ですから、転職サイトを運営する側からすれば、迷惑にも思えます。しかし一方で、スカウトメールをみて気持ちが高まり、転職を決断する人もたくさんいるのです。
転職サイトを運営する立場であれば、「悩ましいが市場価値を確認するための利用が増えるのはマイナスとは限らない」と感じているのではないでしょうか。また、こうした転職サイトだけでなく、ソーシャルメディアを通じて市場価値を確認する人も増えています。
あえて自分のキャリアを明示することで、ヘッドハンターのスカウトを待つ人。そういう人は海外では当たり前ですが、日本でも徐々に増えつつあります。
ヘッドハンティングとは、転職希望のあるorなしに関わらず、在職者に声をかけ=スカウトして、自社に転職してもらうこと。企業が優秀な人材を確保するために専門会社(ヘッドハンター)に依頼するケースが増えているのです。
その際に、ソーシャルメディアに登録された人のキャリアなどの情報が重要な手がかりになります。以前(2017年11月19日付「人材『囲い込み』時代 企業がSNSを遠ざけるワケを言おう!」)の記事でソーシャルメディアなどへの「顔出し」を反対する会社が増えてきたと書きましたが、まさにヘッドハントをさせないための抑止としての判断でしょう。
ただ、自分の市場価値を確かめたいと考えるのであれば、あえて活用する人がいるのは事実です。(会社の方針に楯突く必要はありませんが)市場価値を確認する方法としてのソーシャルメディアの存在は抑えておいてもいいのではないでしょうか。(高城幸司)