女性の気持ちを誰よりも知る男、歌舞伎町No.1ホストの「プロ意識」に驚いた!(北条かや)

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   「ホスト」というと、皆さんどんなイメージをお持ちだろうか――。

   「よくわからないけど怖い」と思っている人も、けっこういるかもしれない。ところが先日、そんなイメージをぶち壊す「癒し系のホスト」と出会ってしまった。まさにプロ! なのだ。

  • NO1ホストに癒されるわ
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「この人を本気で好きになるお客さんは切ないだろうなぁ」

   その彼は、ホストクラブ「SMAPPA!」で代表を務める、SHUN氏。私と木原誠太郎氏(ディグラムラボ代表取締役)がレギュラーを務めるウェブ生放送番組「アカデミック・ラブ」のゲストとして来ていただいたのだが、とにかくプロの仕事人としての意識がスゴいのである。

   入り時刻の30分も前にスタジオへ到着していたSHUN氏は、圧倒的な存在感を放つ美男子であった。整った顔立ちに高い身長、まるで少女漫画から出てきたような「王子様」だ。

   ホストというのは、(元ホストのヒモさんしか知らないのでよくわからないけれど)、プロ意識が高ければ高いほど、特定の女性と一対一で付き合うことはないものだと思う。多くの女性を接客する関係上、1人に入れ込む時間がないのが実情かもしれないが。

   というわけで、のっけから「ああ、この人を本気で好きになるお客さんは、切ないだろうなぁ」と思ってしまったのは、私にもわずかながら乙女心ってやつが残っていたためかもしれない。

   さっそく、彼の仕事観をあれこれ聞いてみた。

「多くの男性は、女性が日々の生活で感じる苦労や悩みを、本気で理解しきれていないと思うんです」

   SHUN氏の口から飛び出したのは、こんな言葉である。

   確かに、女性の悩みは男性にわかってもらうのが難しい。セクハラや、満員電車で痴漢にあうかもしれない恐怖、お化粧をするわずらわしさ、仕事や家庭でのストレス。

「それらを心から理解して、癒しを提供するのが、僕の仕事なんです。女性をエスコートできない男性って、女性の小さな悩みや、心の変化に気が付いていないと思う。ホストでも、できていない子は意外に多いと思います」

   そう話すSHUN氏は、女性の気持ちを理解しようと自ら髪を伸ばし、化粧をして、満員電車に乗るなど試してみたこともあるという。すると、たとえば毎日ドライヤーで長い髪を乾かす苦労や、化粧、洗顔のわずらわしさなど、女性が日々感じている皮膚感覚が追体験できたそうだ。

北条かや
北条かや(ほうじょう・かや)
1986年、金沢生まれ。京都大学大学院文学研究科修了。近著『インターネットで死ぬということ』ほか、『本当は結婚したくないのだ症候群』『整形した女は幸せになっているのか』『キャバ嬢の社会学』などがある。
【Twitter】@kaya_hojo
【ブログ】コスプレで女やってますけど
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