もうすぐXmas。子どもたちへのプレゼントを求めて、百貨店などのおもちゃ売り場は盛況だ。
最近のテレビゲームやキャラクター玩具、ぬいぐるみ、ミニカーの「トミカ」や「リカちゃん」人形などの定番商品など、子どもが好きなおもちゃは数々あるが、2017年は「天才キッズ特需」として、知育玩具が人気らしい。
スイス発祥「キュボロ」、3万5000円がネットで11万円超に
2017年の「楽天市場ヒット番付」で、東の大関にランキングされたのが「天才キッズ特需」。そのきっかけとなったのが、14歳2か月という史上最年少でプロ棋士となった藤井聡太四段の活躍だ。
将棋人気に沸き、大きな話題をさらったが、それに伴い将棋関連の商品は、藤井四段が29連勝を成し遂げた17年6月から9月までに、前年比プラス160%の大ヒットを記録した。
そこで注目されたのが、稀代の天才棋士が幼少期に遊んでいたという知育玩具「キュボロ」だった。
キュボロは溝のついた立方体ブロックを組み合わせ、玉の通り道をつくっていく玩具で、構成力や論理的思考、集中力が養えるといわれている。
インターネットの販売サイトをみると、「2020年4月以降入荷予定」となっていたり、すぐに納品が可能な場合でも、通常3万5000円程度のセット価格が11万円超で販売されていたり、と大人気。「ウチの子も天才に!」という親の熱い思いが見てとれるようだ。
スイス発祥の「キュボロ」は、楽天市場でも売り上げがとても伸びた。「うちの子も天才少年・少女に!」という親心をガッチリつかみ、知育玩具の売り上げに貢献。楽天市場の知育玩具の売り上げは前年比40%増になったという。
わが子の持つ可能性を最大限に引き出してあげたいという親の愛情は、時代を問わず変わらないのだ。
「知育」とゲームとは親和性は高い!?
一方、玩具大手のバンダイがXmasプレゼントの選定・購入予定がある、800人の親を対象に聞いた「今年のクリスマスに関する意識調査」(2017年11月2~5日実施)によると、「親から子どもへのクリスマスプレゼント 総合TOP5」の第1位は、「知育玩具」と「ゲームソフト」がトップで、ともに10.8%だった。やはり、知育玩具の人気は高い。 3位は「ぬいぐるみ・人形・フィギュア」、4位「絵本・本・図鑑」、5位は「クルマ玩具」だった。
ツイッターをみると、あるある、売れ筋の知育玩具へのカキコミが。
「知育玩具いっぱい買って天才にしよう」
「バンダイの知育玩具でプログラミングの勉強ができる時代なのか......」
「米国発、知育玩具の通販カタログMindWareに、クワークルやドブルなどのゲームが掲載されてたよ。やはり知育とゲームとは親和性は高いのかなぁ」
「レゴは放任系知育玩具だと思います」
などの声があったほか、
「わたしたち親は、おもちゃでモノを増やしたくない...... どっちかっていうと、本とか創造性が広がるような知育的なものがいいけど、そんなん子供が喜ぶか!? 息子はカーズのマックがほしいってさ! もうわからない」
「知育おもちゃより、YouTubeが好きだったり、与えたものを拒否されたりすると、子供もやっぱり1人の人間で好みがあるんだな~と思う日々です」
といった「お悩み」も寄せられている。
プレゼント選びも、なかなか難しいようだ。(KM)