膨大な時間とお金をつぎ込んでも、ちっとも英語が上達しなかった若い頃と、短時間でお金をかけずに成果を出せた40代。一番の違いは「朝活」にありました。
「早起きは3文の得」といわれるように、健康のための運動や仕事の効率アップなど、なにかと話題になる「朝活」ですが、英語の勉強も、やっぱり朝に限ります! 今回は、「英語で朝活」を習慣にする5つのコツをお伝えしましょう。
「朝活英語」が身につくのにはワケがある!
最強の習慣(1) 平日朝30分だけ時間をつくる
サラリーマン歴30年の私が断言します!
サラリーマンが確実に時間をコントロールできるのは「平日の朝」。朝なら、仕事を振られて残業することも、飲み会に誘われて予定が狂うこともありません。
とはいえ、筋金入りの低血圧で朝に弱い私。早起きは苦手で、1分でも1秒でも長く寝ていたい派です。それでも自分の生活パターンを見直してみたら、出勤前に30分の勉強時間をひねり出すことができました。
見直したのは、「起きる時間」より「朝のすごし方」です。
ダラダラと新聞を読んで、ダラダラとテレビを見ながら朝ごはんを食べて、着る服に迷いながらダラダラと身支度をする。この「ダラダラ習慣」をやめたら、起きる時間はそのままでも30分浮かせることができました。
こうしてひねり出した「朝の30分」は、予想をはるかに上回る「黄金タイム」でした。頭がすっきりしているからモノ覚えがいい。頭の回転が速いから効率も上がる。集中力が高いからどんどん勉強がはかどる。仕事が終わって、疲れた身体と脳みそにムチを打ちながらする勉強とはまったく質が異なることを実感しました。
「良質な30分」は「疲労困憊の2時間」に勝る!
今振り返れば、「朝活を頑張るぞ!」と気合を入れて早起きをするよりも、欲張らずに「30分」に限定したことが一番の勝因だったと思います。
最強の習慣(2) 朝、カフェで勉強する
「英語で朝活」を習慣にするために、「どこで朝活をするか」にもこだわりました。
効果があったのは「朝カフェ」です。お気に入りのカフェにテキストを持ち込んで勉強してみたら、予想以上に集中できて効果バツグンでした。
自宅では居間のダイニングテーブルにテキストを広げて勉強していますが、朝はテレビや洗濯機を回す音など、とにかく生活音がうるさい。
家を早めに出てオフィスで勉強しても、そろそろ同僚が出社して来そうだとヒヤヒヤする。その点、カフェでは日常から離れて目の前の問題に集中できるので、今ではすっかり「カフェで朝活」が習慣になってしまいました。
余談ですが、この連載の原稿も朝カフェで執筆しています!
みなさんも、週に1~2回は通勤途中にカフェに寄って、英語のテキストを広げることから始めてみませんか?
翌朝の準備は、就寝前にしっかりと!
最強の習慣(3) オンライン英会話を予約する
「英語で朝活」を続けるコツは、やることを明確に決めておくことです。「朝、起きてから考えよう」とか、「天気が良かったらカフェに行こう」といったゆるい計画は禁物。結局、ムダな時間をすごすことになり、朝活に嫌気がさしてしまうだけです。
朝活にオススメなのが、オンライン英会話です。オンライン英会話は1コマ25分が標準なのでちょうどいいボリュームです。一般的に朝は混み合いますが、あらかじめ予約を入れておけば大丈夫。同じ時間帯に予約を入れるうちに先生とも顔見知りになって、朝起きるのが苦痛でなくなります。
朝活でオンライン英会話をする時は、「フリーレッスン」を選ばないこと。「初級英会話」「発音コース」など、カリキュラムにそってレッスン1から順番に学ぶコースを選びましょう。「今日はレッスン○をやる」とハッキリ決まっているほうが、迷いが消えるので朝活向きです。
最強の習慣(4) 夜寝る前に、テキストにペンを挟んでおく
朝起きて、「さて、今日は何をしようか」と迷わないように、前夜のうちにテキストにペンを挟むことを習慣にしています。翌朝、テキストをパッと開いて、すぐに勉強を始めるための工夫です。スタート地点がすぐにわかるので便利です。
カフェに行くときは、ペンをはさんだテキストをカバンの中にストンと入れるだけ。とても小さな習慣ですが、スタート地点を決めておくだけで集中度が違います。他のページをめくって気が散ったりしないので、思ったより効果がありました。
最強の習慣(5) 日曜の夜は早く寝る
私は、「1年の計は元旦にあり」をもじって、「1週間の計は月曜の朝にあり」と主張して、月曜に気持ちよく「朝活」することを心がけています。
月曜の朝にスッキリと目覚めるために、日曜の夜はできるだけ早く寝ています。アルコールも控えめにして、睡眠をたっぷり取って英気を養います。月曜の朝に気持ちよくスタートするだけで、残りの日の「朝活」がスムースになるから不思議です。
日曜の夜の過ごし方が「朝活」を左右する...... 知っているとちょっと得をする、最強の習慣です。(井津川倫子)
今週のニュースな英語
~ トランプ大統領が「メルトダウン」? 米メディアの恐ろしい報道 ~
まもなく就任1年を迎える米国のトランプ大統領。次から次へと「お騒がせ」続きで世界中を翻弄していますが、ホワイトハウス周辺では「トランプ大統領は病気だ」という声が高まっているという記事が話題になっています。
「Trump's mental meltdown」(トランプ氏の精神状態は崩壊している)と、センセーショナルな見出しの記事がワシントン・ポスト紙に掲載されました。
記事によると、すでにスピーチの途中でろれつが回らなくなるといった「症状」も出ていて、側近や一部メディアの間では「周知の事実」だとか。
「ホワイトハウスはan adult day care center(老人デイケアセンター)だ」という批判や、大統領の「the erratic behavior(常軌を逸した行動)」が、米国を第3次世界大戦に導くといった不安が大っぴらに語られていて、読むだけで背筋が凍りました。
「核兵器のボタンを持つ」とされる米大統領の精神が「メルトダウン」とは...... 今回ばかりは、記事の内容が「フェイクニュース」であってほしいと願うばかりです。