私は、インターンシップにこれから臨む学生や、社会に出て間もない新入社員の方々を対象にお話しする機会が大変多いのですが、若い世代の方々はほとんど腕時計をされなくなりました。
時間を確認したいときは、スマートフォンをご覧になっているようです。
腕時計の「時刻を知る」優位性
私もプライベートでは腕時計をほとんど着けません。しかし、講師としてみなさんの前でお話しする際には必ず腕時計を着けます。
講師としてみなさんの大切な時間をいただいている以上、時間の確認は必要ですが、スマートフォンで時間を確認したり、部屋に備え付けの時計を見たりすると目線がいったんみなさんからずれてしまいます。
そして、たとえ一瞬でも目線がずれてしまうことが研修の妨げになるという肌感覚があるのです。
しかし、腕時計であれば目線をずらさず、自然な形で時刻を確認できます。腕時計にはそのよさがあります。
腕時計はカバンや靴と並んで、身だしなみの基本とされていました。やや薄れてきたとはいえ、現在でも腕時計を重視されている方は少なからずいらっしゃるようです。
ビジネスシーンで通用する、しっかりとした時計(もちろん高価なものである必要はありません)を身につけておくメリットは十分ありそうです。
会話中にスマートフォンを見るのは失礼?
ここ数週間、世間を賑わせている大相撲の元横綱・日馬富士の暴行事件は、スマートフォンの操作をきっかけに起きたとされています。
私自身は感じませんが、会話中にスマートフォンを操作することを失礼だと感じる人もいるようです。そのように感じる人がいる以上、フォーマルな場では時間の確認のためとはいえスマートフォンを取り出すのは避けたほうがよさそうです。
最近ではスマートフォンと連動するスマートウォッチがかなり安価に出回るようになってきました。私もさっそくいくつか使ってみましたがデザインや装着感については、従来の腕時計と遜色ありません。また、やや頻繁な充電の必要性と引き替えにはなりますが従来の腕時計にない機能を備えているものが多いので便利です。
これから就職したり、人前で話をしたりする機会のある方は、一度試されてみてもよいかもしれませんね。(篠原あかね)