忘年会で、よく「無礼講」って聞くけど、これってホントきゃすか?
なんかハメはずしたら、あとになって大目玉なんてイヤだじぇい。いったい、どこまでなら許されるきゃすか?
大事なのは「相手の気持ちを尊重する」こと
忘年会以外でもお酒が入る会席では、「無礼講」という言葉をよく聞きますよね。
「無礼講」の意味を、辞書などで引いてみると、「身分・地位の上下を抜きにして、楽しむ酒宴のこと」とされています。また広辞苑には、「貴賎・上下の差別無く礼儀を捨てて催す酒宴」とあり、皆さんもご存知のとおり、上下関係を忘れて飲むことです。
それでは、「無礼講あり」とされる忘年会が始まった背景には、どんな理由があると思いますか?
私が考える理由としては、少々大げさかもしれませんが、参加者から何かしらの「本音をききたい」という「叫び」が根底にあるのではないかと思います。
会社の会議室で行う反省会などのように、何でも発言していいよと言われても、なぜか緊張感があり、言いたいことの半分も言えないような場ではなく、居酒屋やパーティー会場で、お酒や食事を楽しむことで、みんなの緊張感もほぐれて、本音を言いやすくさせる場にすることで、忘年会を無礼講に最も適した環境にしているワケです。
しかし、無礼講だからといって、何を言ってもいいというわけではないことも、皆さんご存知だと思います。それでは、どこまでなら許されるのか?
相手によって許される範囲が違うでしょうし、伝えたい内容の言い方(表現方法や態度、気持ち)で許される範囲が変わってくるとも思いますので、明確な答えを出すのは、なかなか難しいですが、私が思うには相手の気持ちを尊重しながらお話をすれば、どれほど踏み込んだ話や生意気なことを言おうが、問題はないのかなと思います。
上司が熱唱中! 「ちょっとトイレ」は禁物
考えてみてください。もし、あなたが上司や先輩の立場であれば、いかに生意気な発言があったとしても、それをあなたの気持ちを尊重したうえでの言葉であれば、今後の仕事にもよい効果が生まれてくるはずです。
ちなみに、酔いもまわって、より無礼講が許されると思われる2次会のカラオケの場面で、上司が気持ちよく歌っているときにやってしまいがちな、注意すべき「あるある行動」を3つ。見ていないようで、じつは見ているのが上司です。注意しましょう。
・上司の歌の途中で席を立つ
→ 歌っている途中で扉が開いたりすると気が散る可能性があるので注意しましょう。
・上司が歌っている最中にずっと曲探し
→ 歌っている上司は、きちんとみんなが聞いてくれているか気になるもの。意外と見られているので要注意です。
・食べ物を勝手に大量注文
→ 2次会は会社経費で落とせないことも多いので、上司がお金を払うことになります。気をつけましょう。
次回は、2次会や3次会は「出世の道」? について、お話ししましょう。