クレーマーはお客様でも神様でもない ヤツらの「趣味」につきあうな!(江上剛)

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クレーマーは「苦情を言う」のが趣味

   クレーマーは、苦情を言うのが「趣味」。だから、絶対に屈したらダメ。土下座や金品を要求されたら、その場で警察に通報すればいい。彼らは逮捕されないと頭が冷えないから。

   しかしクレームの中には経営に有効な情報もある。

   ある大手の乳業会社はクレームを重視しなかったお陰で破綻の危機に陥ったことがあった。

   クレームを経営者に直接報告し、クイックレスポンスできる体制構築はどの会社でも重要な経営課題だ。なんでもかんでも、クレーマー扱いすればいいというわけでもない。おかしいことを「おかしい」ときちんと指摘してくれるお客には耳を傾ける必要がある。

   いずれにしても、クレーマーの中では「殺す」「死ね」などの暴言を吐く人もいる。そんなのはテープにとって警察に通報することだね。相手が名乗らないのなら無視したらいい。

   あまりに酷いケースは、AI(人工知能)に対応させる時代がくるかもしれない。ロボットなら我慢強いから。でも、ロボットが学習して、キレたりする時代がくるかもね。

   あまり気を重くしないこと。深刻に考えると、クレーマーのせいで自分が病気になってしまうよ。(江上剛)

江上 剛
江上 剛(えがみ・ごう)
作家。1954年兵庫県生まれ。早稲田大学卒業後、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。同行築地支店長などを務める。2002年『非情銀行』で作家としてデビュー。03年に銀行を退職。『不当買収』『企業戦士』『小説 金融庁』など経済小説を数多く発表する。ビジネス書も手がけ、近著に『会社という病』(講談社+α新書)がある。
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