断らずにうまく忘年会を乗り切る方法ってなんだろう?
では、うまく忘年会を乗り切るとは、どのような「状態」を指すのでしょうか?
うまく乗り切る考え方の一つとして、忘年会後の仕事に悪影響がないという状態ではないかと思います。
たとえば、お酒が飲めない場合は、笑顔でお酒を注ぎ気持ちよく飲んでもらえるように心がけるのもよい方法ではないかと思いますし、人と話すのが苦手ということであれば、聞き役に徹するのも方法かと思います。
まずは、自分が参加した場合に、うまく乗り切った「自分像」がどこかにあるかをイメージすることが大切だと思います。それを明確にしてからでも、方法を考えることは遅くないのではないでしょうか。
で、カス丸くん、私からの質問です。
「もし、お酒を飲めて、接待をそつなくこなせる自信があり、無理なく忘年会に参加できるとしたら、忘年会に参加したいと思いますか?」
一度この質問を通して「自分と向き合う時間」をつくってみてください。
それでも忘年会に参加したくないと思うのであれば、自分が行きたくないと思う本当の理由が明確になってきていると思います。
お酒も接待も直接の理由ではなく、「いかずに済む理由」を探していただけだったということはないでしょうか?
本当の理由が明確になったなら、それを乗り越えるなり、避けつつ貢献できる道を探すなり、どちらにしても今より少し前向きな忘年会の乗り切り方が頭に浮かぶと思いますよ。
次回は「取引先の忘年会で絶対にやってはいけないこと」をお話しいたします。
小野 勝弘(おの・かつひろ)
キャリアコンサルタント、EAPコンサルタント2001~16年までIT系企業に所属。エリアマーケティングツールに携り、営業や商品企画、事業企画、人材教育、労務管理などを経験する中で、企業のホワイト化、健康経営、人事労務が今後の会社経営には欠かせない重要な領域と考え、16年から「労働者と企業のための人材定着、若者雇用促進による企業の生産性向上」をテーマに、現在は(株)ファサディエ EAP事業部で活動中。桐蔭学園工業高等専門学校 電気工学科卒業。1969年東京都生まれ。