「核酸医薬」ってなんだ?
一方、記事にあった「核酸医薬」は、バイオテクノロジーを使った医薬品の一種で、化学合成でつくったDNA(デオキシリボ核酸)やRNA(リボ核酸)といった遺伝子情報を司る物質「核酸」を、医薬品として利用するのが特徴とされる。
核酸医薬は、化学合成なので製造のコストが下げられるため、患者の経済的負担を抑えられる可能性もあり、その市場規模は2020年ごろに5000億円になるとの予測がある。
さらに、2017年10月2日付の日本経済新聞には、「バイオ薬 原料量産」の見出しで、「日本触媒は2019年に大阪府吹田市にバイオ医薬品の原料を量産する施設を設ける」とあった。出資先の新興企業と協力して核酸医薬などの実用化につなげ、グループでバイオ医薬品の開発から生産までできる体制を整えて医薬品事業を伸ばす。
バイオ医薬品は、細胞培養や遺伝子組み換えといったバイオ技術を使い、タンパク質や生物由来の物質を原料にしてつくる。日本触媒が出資する企業が、こうした原料の「生産技術の確立を目指す」というのだ。