「合同会社」は小規模事業向き
NPO法人や一般社団法人って、会社なんだ!?
「法人」っていうと会社っぽくないかもしれませんが、じつは会社組織なんですよ。この2つもみてみましょう。
【NPO法人】
限定された分野で、利益ではなく社会貢献や地域振興を目的として活動する法人です。設立や運営の手続き、規制のハードルは高めですが、社会的信用は高く、税制の優遇措置や助成金が受けられます。
【一般社団法人】
一般社団法人は、公益性がなくても設立が可能です。NPO法人や社会福祉法人などより設立要件が少なく、法人税の優遇措置を受けられる非営利法人の中では比較的設立しやすいと言えます。ただし、その他の非営利法人と比べると融資を受けられる幅が狭く、特に民間の金融機関を利用した資金繰りはあまり期待できないと考えたほうがいいでしょう。
以上、4つの法人形態を見てきましたが、 少人数で編集プロダクションを設立したいカス丸君の場合だと「株式会社」か「合同会社」での設立を目指すといいでしょう。
私のオススメは、株式会社より設立コストや設立スピードが小規模事業向きな「合同会社」です。
へええ。会社ってこんなにたくさんの種類があるんきゃすね。先生オススメの「合同会社」がお得に事業をスタートできるってことだけど、デメリットなんかもあるんでしょうか? そのあたりも詳しくききたいじぇい。
本当はもっとたくさんの種類があるのですが、今回は主な4つをご紹介しました。 次回は、「合同会社」について、もっと詳しく説明していきましょう。
【きょうのポイント】
(1)法人といってもさまざまな種類があり、それぞれの特徴を知って、自分に合った法人を見極めることが大切。
(2)現在、日本の会社のほとんどが「株式会社」だが、手早く安く事業をスタートできる「合同会社」は、固定メンバーで運営する小規模事業にオススメ。