【39】40才過ぎたら、英語はメンタル勝負! 「やらないこと」を決める(井津川倫子)

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   心の弱さと根気のなさは人後に落ちない私です。「英語なんかできなくても生きていける」「いい年をして苦労するだけムダ」。そんな悪魔のささやきに、何度惑わされたことでしょう。

   今回は、そんな弱い自分と格闘しながら学んだ「モチベーションをコントロールする方法」です。やり直し英語を成功させるカギは、強いメンタルにありました。

  • 無理をしない! がんばらない!!
    無理をしない! がんばらない!!
  • 無理をしない! がんばらない!!

「頑張らない」が、強いメンタルを養う

   「メンタルは工夫しだいで鍛えられる」ことを学んだのは、英語再チャレンジで得た収穫でした。ポイントは「頑張らない」こと。「やること」よりも「やらないこと」を定めると、迷いや不安が消えてモチベーションを維持することができました。

やらないこと(1)1回で覚えようとしない

   脳のピーク年齢は20歳くらいだと言われていますから、われわれ中高年が「何回やっても覚えられない」のは当たり前。ピークを過ぎたベテランの脳と上手に付き合うしかありません。「忘れて当たり前」をベースに、学習方法を見直しましょう。

   私は、「忘れる」ことを前提に、「繰り返して覚える」方法を選びました。最初から同じ問題を「5回繰り返す」と決めて臨めば、1回や2回で覚えられなくてもショックはありません。

   「5回繰り返して覚えればいいや!」とゆったり構えたとたん、落ち込んだり、自分を責めたりといったマイナス思考が消えて、ポジティブな気持ちをキープできました。

やらないこと(2) 答え合わせで「正解」しても喜ばない

   以前の私は、答え合わせをしては「正解」「不正解」に一喜一憂して、「不正解」が続くとガクッと落ちこんでいました。

   ところがある時、正解よりも不正解のほうが記憶に残っていて、次に同じ問題を解いた時や、似たような類題に出会った時に正解できる確率が高いことに気がつきました。不正解の問題ほど一たん立ち止まって、「なぜ不正解か」が納得できるまで解説を読んでいたからです。

   そこで、思いきって答え合わせのルールを変えました。

ルール1 正解数を気にしない

ルール2「不正解」したらラッキーだと考える

   答え合わせをする時は、正解数に執着しないで解説を読むように心がけましょう。正解か不正解かの理屈がいったん理解できたら、同じパターンの問題を確実に解答できるようになります。

   「問題集は解説を読むためのもの」。そう気持ちを切り替えたら気持ちがグンとラクになって、どんなに不正解が続いても自己嫌悪に陥ることはありませんでした。

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。TOEIC(R)L&Rテストの最新スコア970点。これまで英検、TOEIC、TOEFL、IELTSをすべて受験し、GMATにも挑戦。30年近く仕事をしながら英語を学び、海外駐在員として滞在したロンドンでは、イギリス式の英語学習法も体験した。「いくつになっても英語は上達できる」をモットーに、40代での英語やり直しを提唱している。現役ビジネスパーソンならではの実践的なアドバイスが「役に立つ」と人気。
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