【38】TOEIC本番! 知らないと損する「スコアアップ」の必勝テクニック(井津川倫子)

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

秘策25 文法パートに時間をかけるな!

   リーディングセクションを攻略するポイントは「時間管理」に尽きます。「時間切れ」にならないように細心の注意を払って、「最後の1問」までたどり着きましょう。

(1)パートⅤの文法は10分以内で

   文法とリーディングを合わせた試験時間はたったの75分です。文法はさっさと終わらせて、長文が控えている読解にたっぷりと時間を取ることがポイント。文法は10分以内で終わらせて、とにかく先を急ぎます。

   ここで邪魔をするのが、「日本人は文法でスコアを稼げ」という間違ったアドバイスです。確かに日本人は文法が得意な人が多いですし、確実に正解できそうな気がします。しかも、TOEICの文法では、一見簡単そうに見えて難しい問題が紛れ込んでいます。

   こういった「解けそうで解けない」問題が一番のクセモノ。「この問題を正解してスコアを稼ごう」と力が入り過ぎて、気がつけばたった1問に5分くらい時間を費やしてしまうのです。

   私も、「文法でスコアを稼ごう」と力が入り過ぎて、予想以上に時間をかけて失敗したことがあります。「時間切れ」でリーディングの後半部分が手つかずになってしまい、非常に悔しい思いをしました。

   それ以来、「時間管理」を重視して、文法はできるだけ10分以内に終わらせるようにしています。

(2)「消去法」で正解する

   TOEICでは「消去法」が活躍します。正解を探すのではなく、不正解を探す方法です。明らかに間違いだと思われる選択肢やあやふやなものを消していくと、最後に正解が残ります。たとえリスニングの音声を聞き逃したり、単語がわからなくてもあわてたりすることはありません。気を落ち着けて「消去法」をすれば、正解できる問題がほとんどです。

(3)ぜったいに後戻りしない

   どんなに迷っても、前の問題に後戻りしないことです。TOEICはとにかく問題数が多いので、迷う度に戻っていたら、いつまでたっても先に進めません。気持ちの切り替えができないと、次の音声を聞き逃したり、英文が頭に入らなかったりという致命傷につながります。

   ふだんはどんなに粘り強い人も、本番だけはあきらめの早い人になって、「振り返らない」「後戻りしない」を徹底しましょう。

(4)マークシートは、ぜったいに空欄にしない

   解答に迷った時も、必ずどれかにマークします。「後でゆっくり考えよう」と、マークシートを空欄にしてはいけません!

   TOEICで一番怖いのは「塗り間違い」です。空欄にしたつもりが、いつの間にかマークする場所がずれていたら取り返しがつきません。これまでの努力が全部パーになってしまいます。

   どんなにわからない問題でも、ぜったいに空欄にしない。当てずっぽうでもかまいませんから、次の問題に進む前に、必ずマークするように心がけましょう。(井津川倫子)

今週のニュースな英語
~「グッチ好き妻」が招いた!? ジンバブエのクーデター ~

   「世界一の独裁者」「世界最高齢の大統領」など、いくつもの異名を持つジンバブエのムガベ大統領(93)が辞任に追い込まれました。

Zimbabwean president Robert Mugabe has resigned after 37 years in power.
ジンバブエのロバート・ムガベ大統領は、37年間権力の座に君臨した後、辞任をした。

   ムガベ氏は、1980年の独立以来、37年に及び権力の座に君臨してきました。ジンバブエを独立に導いた「英雄」として「アフリカの星」ともてはやされたこともありましたが、最後は軍幹部らによるクーデターで退任を迫られました。

   41歳年下の妻、グレース氏に大統領の座を「禅譲」しようとしたことがクーデターのきっかけといわれていますが、このグレース氏、あのイメルダ夫人もびっくりするほどの「浪費家」とのこと。高級ブランドを買い漁ることから「グッチ・グレース」の異名をとっていました。

Grace Mugabe has known throughout the country as 「Gucci Grace」.
グレース・ムガベは、国中で「グッチ・グレース」として知られていた。

   グレース夫人は貧しい家庭の出身で、両親は南アフリカからの移民でした。持ち前の美貌と才能で大統領夫人にまで昇りつめたものの、最後はシンデレラストーリーとはいかなかったようです。

kaisha_20170303104637.png
井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。TOEIC(R)L&Rテストの最新スコア970点。これまで英検、TOEIC、TOEFL、IELTSをすべて受験し、GMATにも挑戦。30年近く仕事をしながら英語を学び、海外駐在員として滞在したロンドンでは、イギリス式の英語学習法も体験した。「いくつになっても英語は上達できる」をモットーに、40代での英語やり直しを提唱している。現役ビジネスパーソンならではの実践的なアドバイスが「役に立つ」と人気。
姉妹サイト