「FBやめて!」 それはアナタが「優秀な社員」だからです
そのためでしょう。最近は、優秀な若手社員も知名度が上がる取材を避ける傾向が出てきています。とはいえ、今はネットの時代。いくら会社が隠しても、個人で情報を発信する人が出てきます。個人がソーシャルメディアをやるということは、すなわち「直接連絡してもいいですよ」ということを意味します。
会社としては、優秀な社員には「絶対にソーシャルメディアをやらせたくない」と思うのも無理もないことで、大企業の社員は社内の情報漏えいを避けるという意味でも、フェイスブックをはじめとしたソーシャルメディアを個人でやらないよう、通達されていることがあります。
特に優秀な若手社員に限っては、「絶対にやるな」と厳しく言われていることも多いわけです。ソーシャルメディアを使っている優秀な人には、ピンポイントでスカウトメールが来るからです。当然ながら、そういった社員にはメディア取材も受けさせません。外に出ないように、徹底的に囲われているのです。
先日、ある異業種交流の勉強会で、大手企業の「優秀な社員」を紹介されたのですが、紛れもなく「優秀」な人だったので、後でその人のことをネットで調べてみました。
すると、いまだにフェイスブックもやっていません。おそらく所属する会社が、やらせていないのでしょう。ネットで情報を発信しようものなら、いろいろなところから直接スカウトされるのは目に見えています。かつ、メディアの取材も受けていない。それほど「優秀」な人なのに、ネットで調べても情報が全然出てこないのです。
もし、あなたが会社から「ソーシャルメディアの使用禁止」を厳しく言われているとしたら、それは「優秀な社員」として会社に囲い込まれている証と認識してください。(高城幸司)