人材「囲い込み」時代 企業がSNSを遠ざけるワケを言おう! (高城幸司)

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   あなたの知名度が上がる行動に対して、会社が規制をかけてきたら...... 囲い込まれている可能性が高いと思ってください。

   囲い込みとは? 外へ出ないよう囲いの中に入れること。なかに取り込むこと。あるいは他者に取られないよう確保すること。人材業界では社員の流動化を避けたいときによくつかわれる言葉です。

  • できる人材を囲い込め!
    できる人材を囲い込め!
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露出が増えれば、企業は接近しやすくなる

   現在のように求人倍率が高い人材不足の時代には「人材を抱え込む戦略が重要である」との認識が高まるので、あちらこちらで発せられる言葉ではないでしょうか?

   今回のテーマは中堅の優秀な社員に対する抱え込みについて。たとえば、採用ホームページで頻繁に登場していたDさんに人事部から声がかからなくなった。社外の人材との交流の機会によく参加の依頼があったのに、なくなった。

   筆者も同じような経験があります。20代の前半はビジネス誌の取材依頼が広報経由でよくありました。ところが、管理職手前になるとパタリとなくなりました。ちなみに取材を受けた記事が掲載されると、頻繁にヘッドハント会社からの問い合わせが来ました。

   生命保険会社もあれば、ベンチャー企業もありましたが、かなりの数の会社から電話がかかってきたと記憶しています。

   人材を探している企業や専門会社からすれば、メディアをチェックしていて、「注目の若手社員」と紹介されている優秀な人物がいたら、それは人材としてぜひ欲しいと思うのは当然のこと。会社推薦で優秀な社員がわかる情報ですからヘッドハントする側にとって格好のターゲットになるというわけです。

   そこで社歴が重なり会社として重要度が高まると、会社側が「囲い込み」に入るのです。

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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