勤めていて自分自身の成長が感じられなかったり、手応えのある報酬を得られなかったり...... ひとたび社会に出て働けば、新人には新人なりの、中堅には中堅なりの仕事の悩みが出てくるもの。
誰もが何かしらの課題を抱えながら働くなか、キャリアウーマンたちの悩みには、どのようなことがあるのだろうか――。
やっぱり給料・待遇でしょ!
人材採用や入社後活躍を支援するエン・ジャパンが運営する、正社員勤務を希望する女性向け求人情報サイト「エンウィメンズワーク」が、働く女性を対象に「仕事の悩み」を調査(2017年8月29日~9月25日実施。有効回答数903人)。「仕事の悩みとは、どのようなものですか?」との問いに、最も多かった答えは「給与・待遇」の53%だった。
調査に寄せられた声には、
「一般職で採用されたが、実際入社してみると総合職とやる仕事は変わらず、それでも給与や賞与は総合職とかなり差がある」(24歳)
「営業職で成績によってボーナスの額が変わるのですが、基準が厳しすぎるため10万円以上もらえる人はごく僅かでした」(25歳)
などがあった。
次いで多かったのは、同率で「今後のキャリア」「仕事内容」の45%。「人間関係」が44%、「仕事とプライベートの両立」は35%、「雇用の安定性」33%、「仕事のやりがい」29%、「専門的なスキル・資格がない」と「自分の適性が分からない」がそれぞれ25%、「評価」17%、「昇進・昇格ができない」の16%、「やりたいことがない」が9%と続く。「その他」は4%だった。
「今後のキャリア」については、
「30歳を超えて、今後の人生を考えたときに、結婚・出産もしたいが、転勤が多く、このままでは難しいのではと感じた」(32歳)。
「資格がある訳でもなく、退職してもより良い会社へ入れなかったらと考えると、なかなか転職の決意もつかない」(32歳)
といった、ライフステージに合わせた仕事の選択に悩む人が多いもよう。
また、「仕事内容」では、
「仕事の幅が限られており、スキルアップが見込めない」(33歳)
「キャリア軸が横に広がるばかりで縦にのびていっている感じがしない。広く浅い知識ばかりが蓄積していって、将来不安を感じるようになってきた」(39歳)
など、携わる仕事がスキルアップに繋がっているか不安に感じる人が多いようだ。