若くして加入する保険の優先順位は?(ライフネット生命・出口治明)

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子どもの将来のために!

   若くして加入する必要があるとすれば、もう一つは「死亡保険」です。特に小さなお子さまがいる場合は必要不可欠です。子供の教育費は、国公立で大学まで行かせるとすれば1人当たり約1,000万円、私立なら1人当たり約2,000~3,000万円かかるといわれています。

   そこで、お子さまが1人なら、1,000万円~3,000万円の死亡保険(10年定期もしくは20年定期)を買っておくことが必要です。いざという場合のお子さまの教育費を担保するのです。これは親の責任だと僕は思います。

   このほかに、学資保険がありますが、これはお子さまの学資をどうやって貯めるかということ。前回お話したように、ゼロ金利の下では、保険に貯蓄機能を求めるには無理があります。定期預金や投資信託、いま流行のNISAなど、他の貯蓄手段と学資保険のどちらがトクか、よく比較して選ぶと良いと思います。(出口治明)

出口治明
出口 治明(でぐち・はるあき)
ライフネット生命保険株式会社創業者。1948年三重県生まれ。京都大学卒業後、1972年に日本生命保険相互会社入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを歴任。2008年、ライフネット生命保険株式会社を開業。著書に『生命保険とのつき合い方』(岩波新書)、『働く君に伝えたい「お金」の教養--人生を変える5つの特別講義』など。
2018年1月から、立命館アジア太平洋大学学長、学校法人立命館副総長。
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