宅配便最大手のヤマトホールディングス(HD)は、2017年10月に取り扱った宅配便が前年同月と比べて1.1%減の1億4402万個だったと、11月7日に発表した。前年同月の実績を下回るのは15年3月以来、2年7か月ぶり。
17年度の荷物量は、前年度より約4100万個少ない18億2600万個になる見通しという。
数百社と契約終了
ヤマトHDは、インターネット通販を利用する人の急増を受けて、宅配ドライバーらの違法な長時間労働が常態化したことから、荷物量の削減を狙い、約1100社の法人顧客と運賃の値上げ交渉を、9月末を目標に進めてきた。
運賃の値上げは9割の企業と交渉を終え、その結果、数百社との契約が終了することを10月31日に開かれた17年9月中間決算の記者会見で明かしていた。
17年度の荷物量は、当初18億3100万個が目標だったが、さらに500万個減らせるとみている。